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不安障害・抗不安薬

不安障害は、過剰な恐怖や不安を抱えてしまうなどという精神障害です。
抗不安薬などの治療薬を用いて症状を和らげることが可能です。

不安障害・抗不安薬

不安障害・抗不安薬の類似商品

不安障害・抗不安薬の種類

・バスピン
バスパーのジェネリックで、睡眠薬としても使える抗不安薬
・トフィカーム
グランダキシンのジェネリックで、自律神経失調症の治療薬
・サインバルタ
うつ病や夜尿症の治療薬で、他の抗うつ剤で効果が無かった人にオススメ
・フルボキサミン
ルボックスのジェネリックで、うつや不安障害の治療薬
・セルティマ
ジェイゾロフトのジェネリックで、うつや不安障害に効果が期待できる

不安障害・抗不安薬について

不安障害・抗不安薬の有効成分 ブスピロン、 トフィソパム、 デュロキセチン、フルボキサミンマレイン酸塩など
不安障害・抗不安薬の適応症 不安障害、抗不安薬
不安障害・抗不安薬の飲み方 各商品ページを参考にして下さい
不安障害・抗不安薬と一緒に飲めない薬 各商品ページを参考にして下さい

不安障害・抗不安薬と一緒に買われている商品

不安障害の目次

不安障害とは?

不安障害とは、過剰な心配や恐怖を様々な物事に対して感じてしまう精神障害を含む、精神的な病のことを指します。
具体的には、不安障害を発症すると明確な根拠や対象を持たない恐怖を覚えます。
その恐怖に自分が対処できないとき、非常に強い不安やイライラ、緊張といった症状が現れるようになります。
また、身体的な症状として発汗、動悸、頻脈、胸の痛み、頭痛、下痢といったものが現れることもあります。
不安障害は上記のように多くの症状が存在しており、症状ごとに現れる精神症状や身体症状は様々です。
人によっては精神症状がそれほど大きくなく、身体症状が重く現れるということもあるようです。
そのため、同じ不安障害を発症している人であっても、症状が異なればまったく違った病気を発症しているように見えてしまいます。
一般的には身体的な疾患と見える場合もあるため、治療の際には専門の知識を持った医師による診察を受けることが欠かせません。

不安障害の種類

不安障害の症状には種類があります。

・特定の不安障害
・全般性不安障害

不安障害の症状が特定のものに対して起こるか、周辺の環境全般に起こるのかで区分されます。
そのほか、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害といったものが不安障害の種類として挙げられます。
パニック障害は、突然の恐怖や不安などによって発生する不安障害です。
社交不安障害は別名「SAD」と呼ばれるもので、赤面症などの症状と統合されて呼ばれることもあります。
強迫性障害は強迫観念、強迫行為が特徴的な不安障害です。
心的外傷後ストレス障害は、強いショックを受けるような出来事を経験したあとで不安障害の症状が現れる、PTSDやトラウマと呼ばれるものです。

全般性不安障害

全般性不安障害は、私生活での出来事、活動する上で過剰な不安や心配事が持続的に起こるのが特徴です。
全般性不安障害の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

・日々の出来事や活動などに過剰な不安と心配を感じる。
・不安や心配を感じている状態が6ヶ月以上継続している。
・6ヶ月以上の間、不安や心配がない日とある日を比較した場合、ある日のほうが多い。
・倦怠感、動悸、息切れ、めまいといった身体症状とともに不安が現れる。

上記のような症状によって社会的に幸福を感じていなかったり、苦痛を感じていると判断できるとき、全般性不安障害を発症していると診断されます。

特定の不安障害

特定の不安障害とは、文字通り特定の状況、対象に強い恐怖・不安を感じることです。
発症の定義は全般性不安障害と同じく、恐怖や不安を感じることによって毎日の生活で幸福を得られず、苦痛を感じるようになることです。
発症する対象としては、動物や虫、また高所や水、外傷や血液、飛行機やエレベーターなど窒息を連想させるような閉所で主に発症します。
周囲の人に対しての恐怖症で発症する場合もあります。
症状としては、強い恐怖感や動悸、息切れ、めまい、ふらつきに始まり、パニック発作なども挙げられます。

パニック障害

パニック障害は、パニック発作の予期せぬ発生により、1ヶ月以上に渡ってパニック発作に対しての不安を感じるようになる不安障害です。
社会的に幸福を感じられず苦痛だと思うかどうかというのが、発症の判断基準です。
症状としては、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖症」が挙げられます。
パニック発作はストレスによって動悸、息切れ、めまいなどが主な症状で、発症した際に生命の危機を感じるようになる、という特徴もあります。
また、パニック発作を起こすようになったあと、同じシチュエーションで再度発作が起こるのではないかという不安や、多くの人が集まる場所に行き、逃げられなくなることへの不安から広場恐怖症を発症することがあります。

社交不安障害

社交不安障害は人前に出ると強い不安を感じ、心身に苦痛を覚え、日常生活に支障が出るようになる不安障害です。
発症後に現れる症状としては、強い不安や緊張、声の震えや発声困難、手足の震えやめまい、動悸などが挙げられます。
口渇(口が渇く)、赤面、多汗といった緊張するときの症状が日常的に強く現れたり、それらが吐き気、胃のむかつきなどに発展したりするケースもあります。

強迫性障害

強迫性障害は、「強迫観念」「強迫行為」という症状が特徴的な不安障害です。
強迫観念とは、頭の中に本人の意志とは無関係に浮かび上がってくる不快感や不安感を生じさせる思考のことです。
強迫観念が思い浮かぶことにより強い苦痛を感じるようになります。
一方、強迫行為とは強迫観念を振り払うために手や体を必要以上に洗う、と言ったものです。
強迫行為の内容は様々で、戸締まりなどの確認を何度も行ってしまう確認行為や、自分が人に対して何かしてしまうのではないかという恐怖を感じるようになる加害恐怖、逆に自分が何かされるのではないかという被害恐怖などが挙げられます。

心的外傷後ストレス障害

心的外傷後ストレス障害は別名「PTSD」と呼ばれるものです。
戦争や天災、事故や犯罪、虐待といった命の安全が脅かされるような出来事により強い精神的ショックを受けたことが原因で長期間に渡って苦痛を感じたり、生活に影響が出たりするストレス障害です。
症状としては、精神的不安定による不安、不眠といった過覚醒症状や、トラウマの原因に関連する人物に対しての回避傾向、トラウマが原因のフラッシュバックなどがあります。
また、精神的なショックを受けた際にはパニックの症状が現れることもあれば、記憶の忘却、幸福感の喪失、感情の麻痺といった症状が現れる場合もあります。

その他

その他の不安障害としては、分離不安障害、一般身体疾患による不安障害などがあります。
分離不安障害は、自分が社会から分離していると感じることによって過剰な不安や心配、恐怖を感じるというものです。
自分と社会の食い違いは幼少期や思春期に誰もが感じる一般的な感情ですが、一定以上の年齢にある人が発症した際には、分離不安障害と呼ばれるようになります。
一方、一般身体疾患による不安障害は、身体的な症状が現れる疾患(病気)によって発症する不安障害です。
甲状腺機能低下症をはじめとする内分泌系疾患や、うっ血性心不全、不整脈などの心血管疾患、また喘息や過呼吸といった呼吸器疾患などがきっかけとなって発症するケースが多いとされています。

不安障害の治療法

不安障害を治療する方法としては

・心理療法
・薬物療法
・漢方薬の服用
・代替医療
という4種類の方法が主流として挙げられます。
心理療法の場合は、「認知行動療法」などの方法で精神的な面からアプローチをかけつつ治療を行います。
一方、薬物療法や漢方薬の服用による治療の場合、医薬品の効果によって緊張や不安を緩和し、精神的な安定を得た上で不安障害の治療を行います。
また、代替療法は心理療法や薬物療法のように直接心身に働きかけるようなものではなく、別の何かで治療行為を代替することによって精神的な安定を図り、治療を進めていくというものです。
そこで行われるのは必ずしも医療行為とは限らず、習慣的な有酸素運動、アロマセラピーなどが挙げられます。
不安障害の治療を行う際には、これら4つの方法から状況に応じて治療方法を選択する、もしくは併用しながら改善を図っていくことになります。

心理療法

心理療法は英名で「サイコセラピー(Psychotherapy)」と呼ばれる医療行為です。
心療内科のクリニックなどで行われています。
代表的なのは「認知行動療法」と言うもので、恐怖や心配、不安によって心身に様々な症状が現れるという不安障害のメカニズムを認知させ、恐怖や不安が起こらないように訓練していくのが認知行動療法です。
医師の指導のもと、寝椅子につくなどのリラックスした状態で、恐怖や不安を感じるシチュエーションを思い浮かべ、そこにいる自分を想像します。
体がリラックスした状態なので、精神的にも徐々にリラックスすることができます。
こうして、本来は怖がる必要はないことを認知していくのが認知行動療法のメカニズムです。

薬物療法

文字通り、薬物(医薬品)によって治療を行うというのが薬物療法です。
不安障害を発症したときに現れる恐怖、不安を医薬品の成分によって和らげます。
主に使用されるのは抗不安薬と呼ばれるもので、恐怖や不安を生み出している脳神経に効果を発揮します。
ベンゾジアゼピン系という系統に属するものが代表的な抗不安薬で、その他にもアザピロン系(非ベンゾジアゼピン系)に属するものもあります。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、特に全般性不安障害に対して有効です。
また、うつ病の治療に使用される抗うつ薬「SSRI」が、抗不安薬として使用されるケースもあります。
こちらは安心感を増幅させる働きを持つもので、継続的に服用することで高い効果を発揮します。

漢方薬

漢方薬は、現在主流の西洋医学とは別に東アジアで発展してきた東洋医学、特に日本の伝統的な医学を主流にした医薬品です。
自然界から採取された生薬を調合して、それぞれの症状に合う漢方薬が作られます。
東洋医学の考えでは、不安障害を含む精神障害は人間の精神状態をつかさどる「心(しん)」、生命エネルギーを支配する「肝(かん)」に乱れが生じることで起こるものであり、心、肝に効果を発揮する漢方薬が効果的とされています。
身体状態を充実させる「血(けつ)」の乱れを調整することも大切です。
このような考えのもとで漢方薬が調合されることになります。
不安障害による心身の不調を和らげる柴胡剤などが、代表的な漢方薬として知られています。

代替医療

代替医療は、心理療法や薬物療法のような医学的な方法ではなく、ハーブ類を使用したサプリメントや、鍼灸、マッサージ、アロマセラピー、催眠療法、また瞑想や太極拳、気功などの方法が代替医療として行われています。
代替医療で不安障害の治療を行う方法としては、習慣的な有酸素運動やアロマセラピーなどが一般的です。
有酸素運動(ジョギングや水泳など)には、心身をリラックスさせる神経伝達物質を分泌させる効果があります。
これによって不安障害の症状を緩和させることができます。
一方、アロマセラピーでは特にパニック発作をもたらす不安障害に対して効果的といわれており、アロマオイルに含まれるリラックス成分が心身の緊張をやわらげます。

抗不安薬とは

抗不安薬は、文字通り「不安に抗する」つまり不安障害を治療することができる医薬品です。
その種類は様々ですが、共通する効果として、不安障害の特徴である強い不安や恐怖といった精神的な症状、震えなどの身体的症状を抑えるというものが挙げられます。
不安障害によって正常に行うことができなかった行為が、不安を感じることなく行えるようになるのが大きな効果です。
脳がその状態に慣れていくと、抗不安薬の量を減らすことができるようになります。
最終的には、抗不安薬を服用しなくても様々な行動がとれるようになります。
抗不安薬は、このような流れで不安障害を治療します。

抗不安薬の効果

抗不安薬の中でも特によく利用されているのは、以下の4種類のものです。
・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・ベンゾジアゼピン
・アザピロン
・プレガバリン

いずれも、脳に働きかけて不安障害の直接的な原因である不安感や恐怖を抑える、あるいは幸福感を増幅させることによって症状を緩和させます。
不安障害には全般性不安障害やパニック障害など様々な種類のものがありますが、症状によって適した抗不安薬の種類は異なります。
また、医薬品ではないので抗不安薬とは呼べませんが、天然ハーブを原料とするサプリメントも不安障害に対して効果的とされています。
何らかの理由で医薬品を服用できない方にお薦めです。

SSRI

SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」の略称で、本来は抗うつ薬として使用される医薬品です。
不安障害にも効果的ということが判明し、抗不安薬としても使用されるようになりました。
SSRIは、文字通り「セロトニンを選択して再取込みを阻害する」と言うものです。
セロトニンは安心感や幸福感をもたらす神経伝達物質で、うつ病や不安障害のときにはその数が著しく減少しています。
SSRIは、一旦分泌されたセロトニンが再取込みされるのを防ぎ、脳内に留まるようにすることで、不安を解消する医薬品です。

参考サイト:選択的セロトニン再取り込み阻害薬 - Wikipedia

ベンゾジアゼピン

ベンゾジアゼピンは、神経伝達物質のGABAの働きを強める効果がある抗不安薬です。
GABAは脳を中心とする中枢神経の興奮を静める働きがある物質で、その働きが強まることで不安や恐怖で高ぶった状態を解消することができます。
血液中に有効成分が滞在する時間に合わせて短時間型、長時間型の種類に分かれているのが違いとなっています。
短時間型はパニック発作を伴う突発的な不安障害に対して効果的となっており、長時間型は発症すると長く続くタイプの不安障害に適したものとされています。
ベンゾジアゼピンはその鎮静効果から強い眠気を起こすことから、不眠症の治療に使用する睡眠導入剤にも使用されています。


参考サイト:ベンゾジアゼピン - Wikipedia

アザピロン

アザピロンは、セロトニン受容体に働きかけることで不安障害を治療する医薬品です。
神経伝達物質のセロトニン量を充実させる効果があります。
ベンゾジアゼピンと違い、筋肉の動きを弱めることがないため、ベンゾジアゼピンでは体がだるくなった方にもお薦めできる抗不安薬であると言えます。
このアザピロン系に属するタンドスピロンクエン酸塩が、心療内科クリニックで処方される抗不安薬のセディールとして製品化されています。

参考サイト:Azapirone - Wikipedia

プレガバリン

プレガバリンは、神経細胞の興奮を抑える効果がある医薬品で、不安障害による神経の興奮を抑える働きがあります。
また、神経障害性疼痛に対して効果を発揮します。
日本の心療内科クリニックでは、そのような症状が現れる際の第一選択薬とされています。
不安障害によって身体的な痛みが症状として現れるとき、プレガバリンが最も効果的です。

参考サイト:プレガバリン - Wikipedia

天然ハーブ

天然ハーブの中でも、特にオトメアゼナ、ワイルドレタス、カモミール、イワベンケイ、セイヨウオトギリソウといったものには、医薬品と同等といっても過言ではないほどの抗不安効果があると言われています。
ただし、天然ハーブの抗不安効果は医薬品ではないため、効果が現れるまでに必要とする時間が長くなってしまうことには留意してください。天然ハーブは身体に対して発生する負荷が非常に少ないため、医薬品では副作用が大きかった方には特にお薦めです。

ブスピロン

ブスピロンを使用する一番のメリットは副作用が少ないことです。
併用禁忌、注意が少なく認知能力にも影響がないとされています。
しかしブスピロンは効果が現れるまでに約2週間ほど必要だとされ、即効性には優れていません。
よって副作用なく服用できますが、ゆっくりと効果が現れるため、急を要する方には不向きとされています。

抗不安薬を通販で購入するメリット

通販で抗不安薬を購入するメリットは、
・ネット購入のためプライバシーが守られること
・国内で認可のない薬でも薬事法に則り安価なジェネリック医薬品が購入できること
・処方箋不要で自宅に届くため手間がかからないこと
などがあげられます。
その他にも不安障害を発症したことで周囲の環境や特定のものに対して非常に強い不安を感じる、行動を起こすための勇気が湧かないという状況の方でも、医療機関に通わず自宅で購入できることは最大のメリットと言えます。

クリニックや病院で処方してもらう場合

心療内科クリニックをはじめとする医療機関で不安障害を治療するメリットは医師に診察してもらえることが挙げられます。
心療内科の医師は心の専門家ですので、不安障害を発症している心の状態を正しく判断し、どんなタイプの不安障害を発症しているのか、程度はどれほどか診てもらうことができます。
そのうえで、どんな医薬品が適しているのか判断して処方してくれます。
医療機関では、処方箋を書いてもらったうえで医薬品を購入することになります。
プライバシーを考慮して院内処方でそのまま診察代と一緒に薬代を支払い、薬を受け取ることも可能です。
価格はクリニックによって異なりますが、1,500~3,000円ほどで、別途診察代がかかるので、その点は要注意と言えます。
また、医療機関で不安障害の治療を受けるメリットは、適切な治療方法で行ってもらえるということが挙げられます。
不安障害の治療には抗不安薬を使用する薬物療法のほかにも、認知行動療法などを含む心理療法など色々な方法があります。
人によっては薬物療法よりも心理療法のほうが向いていることも考えられますが、そう言った場合も適した方法で治療してもらうことができます。

通販サイトを利用した場合

・医療機関を受診するときよりも安く購入できる
・誰にも知られることなく購入が可能

相手が医師とはいえ、不安障害を抱えていることを告白するのに躊躇してしまう、そのことがストレスになってしまう方も少なくありません。しかし通販であればそのような心配もありません。
ただし、通販サイトで扱われている抗不安薬は海外で流通する医薬品であるため、手もとに届くまでに数日かかってしまうという点には留意すべきです。

通販でしか購入できない抗不安薬

通販サイトを利用して抗不安剤を購入する場合、日本国内では認可の下りていない未承認薬の購入が可能です。
未承認薬とは、海外メーカーが製造と販売を行っている医薬品で、日本国内での販売・処方の認可が下りていない医薬品のことです。
多くの場合、海外では販売や処方が認められている医薬品であり、世界的に見れば非常に多くの人が利用していることから、効果や安全性の高さは保証されています。

抗不安薬の服用方法

抗不安薬の服用方法は、薬の種類によって異なります。
1日に複数回服用しなければならないとされているものがある一方、1回のみの服用で良いと言うものもあります。
多くは服用タイミングが指定されておらず、食前、食後、食間いずれのタイミングでも服用できます。
また、抗不安薬の多くは錠剤ですが、服用の際には水、ぬるま湯で服用するのが基本です。
グレープフルーツジュースは、薬の有効成分の血中濃度を不必要に高めてしまう可能性があるので要注意です。

ブスピロンの服用方法

1日2回から3回服用してください。
効果が出るまで1週間以上かかってしまいますが、多く服用しても効果の発現が早まるわけではないので用法容量はしっかり守りましょう。
2週間~3週間経っても効果が薄いと思った場合は、3日おきに5mgずつ増やして服用する事も可能です。
しかし1日60mgを超えないようにしましょう。

参考サイト:Buspirone - Wikipedia

フルボキサミンマレイン酸塩の服用方法

血中濃度を一定に保つために、毎日決まった時間に服用してください。
また、まずは1日50mgから服用開始してください。
そこで効果が感じられなかった場合は、1日150mgまで増量することも可能です。
そういった場合は1日2回に分け、食後に服用してください。

参考サイト:医療用医薬品 : ルボックス

エスシタロプラムの服用方法

1日1回、夕食後に服用してください。
1日10gmの服用から始め、効果を実感できない場合は1日20mgまで増量することも可能です。
一日に20mg以上の服用をしたとしても効果が強く出るという訳ではないため、用法容量は守りましょう。

参考サイト:医療用医薬品 : レクサプロ

パロキセチン塩酸塩水和物の服用方法

1日1回、夕食後に服用してください。
また、それぞれの症状によって服用できる容量が異なります。

・うつ病、うつ状態
1度の服用は10mgから20mgより開始し、1週間ごとに1日10mg増量が可能です。しかし、1日40mg以上は服用しないでください。

・社会不安障害
1度の服用は10mgより開始し、1週間後とに1日10mg増量が可能です。しかし、1日40mg以上は服用しないでください。

・パニック障害
1度の服用は10mgより開始し、1週間後とに1日10mg増量が可能です。しかし、1日30mg以上は服用しないでください。

・強迫性障害
1度の服用は20mgより開始し、1週間後とに1日10mg増量が可能です。しかし、1日50mg以上は服用しないでください。

・外傷後ストレス障害
1度の服用は10mgから20mgより開始し、1週間後とに1日10mg増量が可能です。しかし、1日40mg以上は服用しないでください。

参考サイト:医療用医薬品 : パキシル

トフィソパムの服用方法

1回50mgを1日3回服用してください。
しかし症状、年齢によって服用量は異なりますので、医師の指示に従って服用してください。

参考サイト:医療用医薬品 : グランダキシン

ヒドロキシジン塩酸塩の服用方法

血中濃度を一定に保つために、毎日決まった時間に服用してください。
症状などによって用量が異なるため、自分に合った用量を服用してください。

・抗アレルギー薬
1日50mgから75mgを2、3回に分けて服用してください。

・抗不安薬
1日70mgから150mgを3、4回に分けて服用してください。
年齢、症状により服用量の調整が可能ですが、医師の指示に従って服用してください。

参考サイト:医療用医薬品 : アタラックス

塩酸フルオキセチンの服用方法

1日1回、朝食後に服用してください。
1日20mgから服用を開始しますが、効果を実感できない場合は1日80mgまで増量することも可能です。
しかし80mgを超えたとしても効果が強く出るという訳ではないため、上限の80mgを超えないようにしてください。

参考サイト:DailyMed - PROZAC WEEKLY- fluoxetine hydrochloride capsule, delayed release

塩酸セルトラリンの服用方法

1日1回、夕食後に服用してください。
まずは1回25mgから服用し、効果が感じられない場合は1日100mgまで増量することも可能です。
100mg以上の服用をしたからと言ってより効果が強くなるわけではないため、用法容量は守りましょう。

参考サイト:医療用医薬品 : ジェイゾロフト

クロルプロマジン塩酸塩の服用方法

水かぬるま湯で、1日30mgから100mgを分割して服用してください。
しかし年齢や症状によって服用量が変わるため、医師の指示に従って服用してください。

参考サイト:医療用医薬品 : クロルプロマジン塩酸塩

タンドスピロンの服用方法

1日30mgを3回に分けて服用してください。
年齢や症状によって増減しますが、1日60mgを超えないようにしてください。
効果が表れるまで早くて2週間、遅くて1ヵ月かかるため、症状に応じて服用を続けてください。

参考サイト:医療用医薬品 : セディール

抗不安薬の副作用

医薬品には全て副作用というものが存在します。
それは抗不安薬も例外ではありません。
薬の本来の目的通り働く効果を主作用といい、本来の目的以外で出てしまう効果を副作用と言います。
一般的に薬に含まれる成分は、1つの症状にのみ作用するわけではなく、望む治療効果以外にも作用してしまう場合が多いです。
服用時の体の体調によって副作用が生じる場合や、成分に対するアレルギー症状が副作用として生じる場合があります。

起こりやすい副作用

抗不安薬を使用した際に発生する副作用の中でも、比較的起こりやすい副作用として以下のような症状があります。
消化器系症状

・吐き気
・嘔吐
・便秘
・口渇
・食欲の低下

精神神経系症状
・眠気
・めまい
・ふらつき
・頭痛
どれも一時的な症状であり、深刻に捉える必要はありませんが、症状が重い場合や長引く場合には、医師にご相談ください。

特異な副作用

抗不安薬の服用によって起こりえる特異な副作用として、以下のような症状があります。
・セロトニン症候群
・薬物への依存

上記のような重篤な副作用が生じる可能性があります。
これらの副作用の症状が現れた場合、直ちに服用を中断し、医師にご相談ください。

抗不安薬の併用禁忌薬・注意薬

医薬品を服用する際には、併用禁忌薬と併用注意薬というものが存在します。
併用禁忌薬は抗不安薬と一緒に服用することで体に重大な影響を与えてしまう可能性のある医薬品です。
抗不安薬を服用する際には、自分が現在服用中の薬をしっかりと確認する必要があります。
併用注意薬は抗不安薬と一緒に服用することで体に様々な影響が及ぶ可能性があり注意が必要な医薬品です。
薬の効果を弱めてしまったり、逆に強めてしまう場合があるので、注意してください。

併用禁忌薬

抗不安薬の併用禁忌薬として、以下のものがあります。

・モノアミン酸化酵素阻害剤
・セレギリン塩酸塩
・エフピー
併用によりセロトニンの分解を阻害し、脳内のセロトニン濃度を高める働きがあるため、セロトニン症候群を発症させる恐れがあります。

・ピモジド
・オーラップ
併用により、心臓や血管に重篤な副作用が現れる可能性があります。

併用注意薬

抗不安薬の併用禁忌薬に、以下のような医薬品があります。
・ほかの抗不安薬
抗不安薬を併用すると、効果の重複により相互作用が起こり、過剰に効果が高まってしまう恐れがあるため、併用時には薬の服用量の増減などで調節を行う必要があります。

・同じ代謝酵素によって分解される医薬品
抗不安薬はCYP2C19、CYP2D6、CYP3A4などの代謝酵素によって分解されます。
したがって、同じ代謝酵素によって分解される医薬品同士を併用してしまうと、体内に存在する代謝酵素だけでは分解に時間がかかりすぎてしまい、薬の効果時間が長引く恐れがあります。
医薬品の併用時には同じ代謝酵素を利用して分解されるかどうかに気を配り、その上で服用量や服用する時間などに注意しながら併用する必要があります。

・アルコール
併用により、効果が強くなりすぎる恐れがあるため、可能な限り併用は避けてください。

抗不安薬を服用してはいけない方

・抗不安剤の成分に対して過敏症を発症したことがある方
・併用禁忌薬を服用している方

重篤な副作用を避けるために併用禁忌薬を服用している際は抗不安薬を飲まないこと、また過去に過敏症が現れたことがある場合は服用しないようにしてください。
特に、アレルギー反応が出た経験があるにもかかわらず服用してしまった場合、アナフィラキシーショックのような激しいアレルギー症状が出ることもあるので注意してください。

抗不安薬の偽物に注意

通販を利用して医薬品の購入を行う場合、治療薬にかかる費用が少なくなることや、通院の手間が必要なくなるメリットがあります。
しかし一方で、偽物や粗悪品を購入してしまう可能性もあるため、注意が必要となります。
悪質な通販サイトを利用し、粗悪品や偽物の抗不安薬を購入して使用してしまった場合、薬の効果が正常に現れないばかりか、有毒物質を含んでいる物を使用してしまうことによる健康被害を受けてしまう可能性などもあります。
通販サイトなどで購入する前に、その通販サイトの信頼度、商品の説明がしっかりされているのか、商品の画像があるのか、鑑定書があるのか、発送国の記入がされているか。などと言った点を確認し、正規品を購入するようにしてください。

抗不安薬に関するよくある質問

Q.デパスってもう通販じゃ買えないの?
A.デパスの通販での個人輸入は、2016年の10月14日より禁止になりました。
ベンゾジアゼピン系の医薬品と同じ効果を持つチエノトリアゾロジアゼピン系の抗不安薬デパスは、長らく人気の高い医薬品でした。
しかし、2016年に行われた「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬および麻薬向精神薬原料を指定する政令」の改正により、輸入禁止薬物となりました。
同じ効果を持つベンゾジアゼピン系の抗不安薬は購入可能です。

Q.減薬の正しいやり方ってありますか?
A.薬への依存を避けるために、抗不安薬はできるかぎり減薬していく必要がありますが、無理に減らす必要はありません。
減らすということに神経を使いすぎるあまり、症状がよくなっていないのに減らしてしまっては治療に時間がかかってしまいます。
3ヶ月間は用法用量に従い、減薬することはあまり考えずに服用してください。
そのうえで、時間をかけて減らしていくことを心がけてください。

Q.リスクが少ない抗不安薬と言えば?
A.セントジョーンズワート(セイヨウオトギリ)などの天然ハーブを使用したサプリメントがお薦めです。
サプリメントは、医薬品ではありません。
しかし、セントジョーンズワートには抗不安薬として世界中で使用されているSSRIと同等の働きを持つということが判明しています。
天然成分なので体への負担がそれほどありません。
特に副作用のリスクが気になる場合には、サプリメントを選択するのも1つです。

Q.精神安定剤との違いは?
A.精神安定剤は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の旧名称です。
もともと抗不安薬は精神安定剤(トランキライザー)という名称で呼ばれていましたが、その後に統合失調症や躁病の治療に使用される抗精神病薬が登場したことで、混合を避けるためによりわかりやすい抗不安薬という名称で選ばれることになりました。
名称の違いなので、2種類の薬があってそれぞれ効果が異なるというわけではありません。

Q.抗不安薬を服用した後の運転は大丈夫ですか?
A.副作用により眠気やめまい、ふらつきなどが現れる場合があるため、避けるべきです。
これらの副作用によって、思わぬ事故を招くことが考えられます。
また、車の運転だけでなく、高所での作業なども要注意です。
作業中に症状が現れると、事故につながりかねません。
人によっては副作用がまったく出ない場合もあるので一概にはいえませんが、特に初めて抗不安薬を服用するという場合は要注意です。

関連ページ

参考サイト
不安障害 - Wikipedia

抗不安薬 - Wikipedia