ミノキシジル外用薬のフォリックスFR15は薄毛を改善し、髪の毛を生やす医薬品ですが、実際の効果はどれほどなのでしょうか。
なんとなく効く、という認識でミノキシジル外用薬を継続して使用するのも不安だと思います。
フォリックスFR15にどれほどの効果があるのか、その詳しい内容を以下、紹介します。
フォリックスFR15の効果
ミノキシジルは日本で唯一発毛効果が認められているAGA治療薬です。
毛穴を清潔に保つ、血流を良くするなど、側面的にサポートする育毛剤はありますが、ミノキシジルは髪を生やすという点において正式に認められています。
ミノキシジルが発毛において最も効果があり、フォリックスFR15には発毛を促す、髪を生やす医薬品であると言い切れます。
フォリックスFR15の発毛効果
フォリックスFR15を使用することで発毛効果を得られますが、具体的な毛量数の変化を紹介します。
国内で行われたミノキシジル5%製剤の臨床試験では、使用開始4~24週間後まで4週ごとに、開始時と同一部位(1㎠)における毛髪数の変化を確認し、その増減数を示しました。
結果、試験から4週間後では1.4本だった増加数が、8週間後では19.0本となり、24週終了時では開始時から21.8本増加し、確かな発毛効果がありました。
フォリックスFR15の改善効果
ミノキシジル5%の臨床試験では、52週間の継続使用で、97.8%の人が改善したという結果が出ました。
長期投与の経過を見てみると、最も改善率が増大したのは12週から16週にかけてでした。
治療開始から12週の段階では、軽度改善の方のみ50.2%でしたが
16週では中等度改善の方が10.4%・軽度改善の方が70.8%と、全体で81.2%の人が改善しています。
その後は、改善度が高くなり、最終的な52週では、97.8%の人が改善効果を実感しています。
フォリックスFR15の髪を太くする効果
フォリックスFR15には髪の毛を生やすだけではなく、太い毛を増やす効果があります。
臨床試験の結果では、使用から24週間後の測定において治療開始前よりも太い毛が25.6本増えていたという報告があります。
発毛効果はもちろん、髪の毛が太くなることは多くのメリットがあります。
髪の毛が太くなると他者から見て髪が濃く、量が多く感じますので、生えた本数よりも薄毛をカバーすることにも繋がります。
髪の毛の太さはヘアスタイルのボリュームに直結しますので、薄毛の改善には髪の毛の太さが欠かせないポイントと言って良いでしょう。
フォリックスFR15はリアップよりも効果が高い
海外の臨床試験において、ミノキシジル製剤の用量別による研究結果があります。
ミノキシジルの濃度5%と15%では、使用から12週間後、24週間後のどちらも15%の方が優れた効果を発揮したという臨床試験結果が出ました。
ミノキシジルは濃度が高いほど効果も高いということになりますので、市販薬で今ひとつ発毛効果を感じなかった方でも、高濃度のフォリックスFR15なら発毛効果を感じることができます。
ミノキシジルの濃度に関する参考サイト
・Does topical minoxidil at concentrations higher than 5% provide additional clinical benefit? | Clinical and Experimental Dermatology | Oxford Academic
フォリックスFR15による治療写真
フォリックスFR15を使用したBさん(50代前半)の画像がこちらです。
治療前の状態を見てみると、頭頂部は薄くなり頭皮が見えています。
生え際に関しても角度がきつくなり、髪の毛の上からおでこが見えています。
Bさんの使用7ヶ月後を見てみると、頭頂部も生え際も薄毛と気づかないほどに毛量が増えています。
Bさんの治療写真を見てみると、毛量数が多くなった、髪の毛が太くなり濃くなった、という変化が非常に分かりやすいです。
また、フォリックスFR15だけでもこのように薄毛を改善することが可能です。
フォリックスFR15は生え際にも効果あり!
フォリックスFR15を使用したAさん(40代前半)の画像がこちらです。
フォリックスFR15の使用前では、生え際のM字の角度がきつくなっているのが分かります。
Mの形がくっきり分かるような状態です。
一方、使用5ヶ月後では生え際も滑らかになっています。
Mがより緩やかになり、直線に近い生え際です。
このようにピンポイントで使用しても効果があるのが、フォリックスFR15になります。
フォリックスFR15の効果の仕組み
フォリックスFR15の有効成分はミノキシジルです。
このミノキシジルは血管を広げる作用とそれにより、毛母細胞を活性化させる作用があります。
血管を広げることで、頭皮に栄養が届きやすくなります。
髪の毛の成長に必要な栄養を送ることで、新しい髪を作り出す、髪を強くすることが可能です。
また、血流が良くなることで毛母細胞が活性化されます。
髪の毛を作り出す細胞を活性化されることで、新しい髪が生えてくるという仕組みです。
血管が広がり、細胞が活性化することで、休止期でとどまってしまうヘアサイクルも正常化されていきます。
フォリックスFR15とヘアサイクル
すべての髪の毛には、太く長く伸びる成長期、その成長が止まる休止期、やがて髪の毛が抜け落ちるというサイクルを数年かけて繰り返し、これをヘアサイクルと呼びます。
AGAになるとこのヘアサイクルが乱れ、髪の毛が伸び切らないまま抜け落ちてしまいます。
フォリックスFR15は細胞の増殖を促すことで、2~4年の年月をかけて髪の毛が伸びる成長期と、髪の毛がその役目を終える最後の数カ月間である休止期に作用します。
髪の毛の成長期を支え、休止期を延ばし、ヘアサイクルを通常の状態へと戻すことで、抜け毛が増える、生えてきたと思ったら心もとない細さだった、というようなAGAの悩みを解消します。
フォリックスFR15の効果がわかるまで
フォリックスFR15を使用して、発毛効果が出るまでには、個人差はありますが最低でも4ヶ月から6ヶ月の期間が必要です。
フォリックスFR15をはじめ、ミノキシジルには即効性がありません。
これは、フォリックスFR15の効果がヘアサイクルに付随するためです。
髪の毛を生やすためには、ヘアサイクルが重要です。
フォリックスFR15を使用しヘアサイクルを休止期から成長期へと移行させることで、髪の毛が生えて行きます。
そのため、最低でも4ヶ月から6ヶ月の期間が必要です。
効果がないからと途中でやめるのではなく、6ヶ月ほど継続して効果の有無を確認してください。
フォリックスFR15をやめると
フォリックスFR15の使用をやめるとAGAによる薄毛は再び進行します。
AGAは進行性の病気であり、ミノキシジルはそれを食い止め続ける医薬品です。
そのため、フォリックスFR15をやめてしまうと、AGAは再度進行します。
フォリックスFR15で髪の毛が生えた後も、維持したい場合は継続的に使用していく必要があります。
使用を中止して1.2日ですぐに薄毛になるというわけでありませんが、確実に薄毛は進行していきます。
フォリックスFR15の効果のまとめ
フォリックスFR15の効果をまとめると、およそ以下の通りです。
・薄毛の改善率は97.8%
・太い髪の毛も増える
・効果が出るまでは4~6ヶ月の期間が必要
・使用をやめると薄毛が進行するので、継続が重要
フォリックスFR15には高い効果がありますが、時間がかかることを認識し、継続して使用することが重要です。
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⇒ フォリックスFR15の使い方について
⇒フォリックスFR15の副作用について