バイアグラは世界中に流通し、多くの男性に支持されているED治療薬です。
しかしバイアグラ人気の裏側では、粗悪な偽物も大量に製造されています。
バイアグラの開発元であるファイザー社の調査では、バイアグラの偽物は世界69ヶ国において、本物の2.5倍の量が発見されたようです。
本稿ではバイアグラの偽物と本物を見分ける方法や、誤って偽物を服用してしまった際に起こりうる副作用について解説していきます。
また、正規品のバイアグラを入手する方法も説明していくので、あわせてご覧ください。
バイアグラには偽物が存在する
バイアグラの偽物は、いまや世界中に存在しています。
ここでは偽物のバイアグラを服用してしまった場合に考えられる被害についてまとめていきます。
偽物を服用することでの被害
バイアグラの偽物を服用してしまった場合、次のような被害が起こるリスクがあります。
- 効果がない
- 思わぬ副作用の可能性
一口に偽物といっても、中身の成分はすべて同じではありません。
バイアグラの偽物は多種多様、服用してしまった際に起こりうる被害も千差万別です。
以下では、バイアグラの偽物による被害についてさらに詳しく解説していきます。
効果がない
バイアグラの偽物による被害として、まずED治療薬としての効果が得られない可能性があります。
正規品のバイアグラであれば、有効成分としてシルデナフィルを25mg・50mg配合しています。
しかし偽物の場合、次のように正規品と中身の成分が異なることがあります。
- シルデナフィルをまったく配合していない
- シルデナフィルの配合量が少ない、多い
- まったく異なる成分を配合している
上記は一例ですが、効果が得られないだけに限らず、健康に害のある成分が含まれている可能性もゼロではありません。
思わぬ副作用の可能性
バイアグラは医薬品である以上、副作用の可能性は付き物です。
しかし、偽物のバイアグラを服用してしまうと、思わぬ副作用が起こるリスクがより高まってしまいます。
まず正規品のバイアグラであれば、インタビューフォームなどにより医薬品に関する情報が公開されています。
当然、発生する可能性がある副作用や発生率、飲み合わせに関する注意事項なども説明されているため、安全に服用することが可能です。
参考サイト
・医療用医薬品:バイアグラ
・薬品インタビューフォーム:バイアグラ
・添付文書:バイアグラ
一方、偽物の場合ではどんな成分が含まれているか不明瞭なため、副作用や注意事項などを確認することができません。
バイアグラと同じシルデナフィルを配合していても、過剰な量が含まれている可能性があり、通常よりも副作用が発生しやすくなるリスクがあります。
またバイアグラの偽物は不衛生な環境で製造され、錠剤にゴミや埃が混入しているケースも確認されています。
安易な服用が健康被害につながる恐れがあるため、バイアグラの偽物には注意しなくてはなりません。
バイアグラの類似品
バイアグラの類似品として、例えば「バイヤグラ」など実際の名称とは表記が異なるものが検索結果やSNS上に出てくることがあります。
サイト上の文章を読んだときに文法がおかしい、あまり使われないような漢字が使われているなど、日本語が怪しいサイトで販売されていた場合、正規品ではないリスクがあります。
バイアグラの類似品を発見したときはサイト上の表記をよく読み、細心の注意を払うようにしてください。
インターネットで購入したED治療薬の約4割が偽物だったという報告があります。
偽物を服用してしまったことによる健康リスクもあるので、十分注意してください。
参考サイト:あやしいヤクブツ連絡ネット:リーフレット
バイアグラの偽物と本物の見分け方
バイアグラの偽物は、一目見ただけでは見分けがつかないほど精巧に作られているものも多く存在します。
これまでバイアグラを飲んだことがない方であれば、疑うことなく服用してしまうかもしれません。
しかし、バイアグラの偽物と本物は、ポイントを抑えることで判断できる場合があります。
- パッケージ
- 錠剤のサイズ・色
- 成分量
以下ではバイアグラの偽物と本物を見分ける方法について、詳しく解説していきます。
また本物のバイアグラの特徴もまとめるので、あわせて参考にしてください。
- 錠剤の色:コーティング→薄い水色/中身→白色
- 錠剤のサイズ:50mg→約1.1cm/100mg→約1.3cm
- 成分量:25mg/50mg/100mg
パッケージ
バイアグラの偽物と本物を見分ける基本的な方法が、パッケージの確認です。
偽物の場合、パッケージにミスや違いが見られることがあります。
- ファイザー(pfizer)やバイアグラ(viagra)にスペルミス
- パッケージの記載内容に文法のミス
- 製造日や有効期限がパッケージと中身で異なる
これらは一例であり、また上記の方法だけでバイアグラの偽物か本物かを確実に判断できる訳ではありません。
パッケージとあわせて、錠剤の見た目なども必ず確認するようにしてください。
錠剤のサイズ・色
バイアグラの偽物と本物は、錠剤のサイズや色で見分けがつく場合もあります。
まず本物のバイアグラは薄い水色をしたひし形の錠剤で、表側に「pfizer」、裏側に「VGR○○(○○にはmgの数字」が刻印されています。
一方で偽物の場合、錠剤のサイズや色にさまざまな違いがみられることがあります。
- 錠剤のサイズが本物より大きい、あるいは小さい
- pfizerのフォントが本物とわずかに異なる
- 錠剤の色が薄い、または濃い
- 錠剤の中身が黄色など(中身が濁っている)
上記のように、これまでバイアグラの偽物には多くの種類が報告されています。
しかし一目見て違いがわかりやすいものばかりではなく、近年では本物そっくりに作られた偽造品も登場しているので、注意深く観察しなければなりません。
成分量
バイアグラは成分量をチェックすることで、本物と偽物を区別することもできます。
まず日本と海外ではバイアグラの用量が異なりますが、正規品として承認されているのは以下の通りです。
- 国内正規品:25mg、50mg
- 海外正規品:25mg、50mg、100mg
海外正規品である100mgのバイアグラは、日本では未承認の成分量です。
しかし個人輸入することができるため、国内にいても入手することができます。
従って25mg・50mg・100mgのいずれかと比べて成分量が少ない、または多い場合、そのバイアグラは偽物だとわかります。
本物のバイアグラを入手するには?
バイアグラの偽物は健康被害が出る恐れがあることに加えて、見分けもつきにくく非常に厄介です。
そのため、本物のバイアグラを確実に入手するには、購入方法に注意する必要があります。
本物のバイアグラを入手するには、病院で処方してもらうのが確実です。
また海外の正規品の場合、正規品保証をしている海外通販サイトで購入する方法もあります。
以下では病院処方と海外通販、それぞれの購入方法について解説していきます。
病院やクリニックで処方してもらう
本物のバイアグラを確実に入手するには、病院やクリニックで処方してもらうのがおすすめです。
バイアグラは、泌尿器科や男性性機能外来などを設けている病院やクリニックで処方されます。
ただし、バイアグラは保険が適用されない先発薬であり、1錠あたり1,500円~2,000円と比較的高額です。
また継続的に使用する必要もあるため、費用面の負担が大きくなります。
正規品保証の海外通販で購入する
バイアグラの正規品は、海外通販(個人輸入)で購入することもできます。
海外通販サイトでは海外正規品のバイアグラを取り扱っているため、国内では未承認となる100mgも入手することが可能です。
最近では数多くの海外通販サイトが登場していますが、成分鑑定書が公開されているなど正規品保証の海外通販サイトを利用するのがおすすめです。
- 正規品を保証(第三者による鑑定済み)
- 信頼のある業者のみと取引
- 不定期で倉庫視察を実施
また海外通販では病院処方よりも安価にバイアグラを購入でき、多数のジェネリックも取り扱っているため費用面での負担を抑えながらのED治療が可能です。
バイアグラジェネリックは偽物ではない
バイアグラには、さまざまなジェネリック医薬品が登場しています。
ジェネリック医薬品はこれまで解説してきたような偽物ではなく、後発医薬品としてシルデナフィルを含むED治療薬です。
バイアグラジェネリックは先発薬のバイアグラよりも値段が安いため、多くの方に利用されています。
先発薬と同じ有効成分シルデナフィルを配合しており、バイアグラと同等のED治療効果を期待することも可能です。
国内外に存在する多くのメーカーから製造販売されているバイアグラジェネリックですが、近年注目を集めているのが「カマグラゴールド」などの海外製ジェネリックです。
国内製のバイアグラジェネリックよりもさらに安価で購入できる上、効果や安全性は変わらないため海外製のバイアグラジェネリックを服用する方が増えてきています。
まとめ
バイアグラは信頼性の高いED治療薬である反面、偽物も多く存在しています。
国内でも偽物のバイアグラは大量に押収されており、決して他人事ではありません。
本物と偽物を見分ける方法もありますが、精巧な偽造品も登場しているため区別が難しいことも実情です。
偽物のバイアグラによる被害を未然に防ぐためには、病院やクリニックで処方してもらう、あるいは信頼できる海外通販サイトから購入することをおすすめします。