タイトルでお話しさせて頂いている通り、本日は性病でも有名なクラミジアと妊娠の関係性についてお話ししたいと思います。
クラミジアと聞けば性病にかかってしまったと思い、性行為が困難になること以外あまり考えていない人も多いかと思いますが、実はクラミジアを放置しておくと不妊症の原因になってしまうことが明らかになっているのです。
クラミジアは放置すると危険
クラミジアに感染してしまうと何故不妊症を引き起こすのか、それは女性であれば妊娠に必要な精子の通り道である卵管や子宮頸管に炎症を引き起こして、精子の通り道が狭まってしまうことで上手く着床できないからだとされています。
また知らず知らずのうちにクラミジアに感染している場合は、パートナーにも感染をうつしてしまいしまい、負のスパイラルの入り口に入ってしまうのです。
クラミジアは性器クラミジアのほかにも咽頭、目、肛門など様々な箇所に伝染するとされており、国内の検査では1か所につき、1診療で保険適用となっているため、まとめて検査することが難しい面倒な病気でもあるのです。
そういったことから気づかぬうちに不妊症を引き起こし、性行為を繰り返しても妊娠できない。挙句の果てには慢性的な感染によって妊娠しにくい身体になっていくのです。
このようなことから妊娠を望むカップルや夫婦はまず先にクラミジアに感染しているかどうかをしっかりと確認した上で妊活に臨む必要があります。
特に女性は自覚症状がない
クラミジアに感染したことのない方のためにお話しすると症状としては男性は頻尿状態が続いたり、中には血尿が出るなど比較的すぐにわかりやすい症状として現れるため発見が早いとされています。
しかし女性はあまりこういった症状が出ず、おりものが増えたり生理痛が起きるなど感染していない正常な女性でも現れる症状がメインのためクラミジアに感染しているかどうかが分かりにくいとされているのです。
確実に感染している症状がある場合には医療機関に出向いて検査する勇気も出ますが、可能性がある。と言うだけでは病院に行くのも手間であったり、いくら病気だからと言えど他人に性器を見せたり触診されるのは気持ちの良いこととは言えません。
そういった理由から感染している可能性があっても検査をしない方が非常に多く、不妊になってしまうケースが後を絶たないのです。
自宅で簡単に検査ができる検査キットをお手ごろな価格でご用意していますので、気になる方は1度検査をしてみても良いかも知れません。
クラミジアが過去最高数値
そんな問題性の高いクラミジアですが、米疾病予防管理センターの発表によると2016年の全米性病患者数は過去最高の200万人以上だとされています。
中でもクラミジア感染者が8割を占めて160万人だとされており、梅毒感染者が増加傾向だと今話題になっている梅毒感染者よりもはるかに多いことは軽視できない問題になっているのです。
少し前にyahooニュースでも大々的に取り上げられたこの梅毒の患者数ですが、それでも日本の性病患者数で言えば1位、クラミジア、2位に性器ヘルペス、淋病、そして梅毒と続いているため、いかにクラミジア感染者が多いのかが分かるのではないでしょうか?
日本では近年晩婚が盛んになり高齢出産も決して珍しいものではなくなりました。
しかし高齢出産になっている原因がクラミジアによって不妊症を引き起こしている結果、高齢出産を余儀なくされた夫婦がいることも忘れないで頂きたい問題なのです。
もし妊婦がクラミジアに感染したら…
妊娠前の妊活状態であれば抗生物質を服用することで体内からクラミジアを排除し正常な妊活を取り戻すことが可能です。
しかしもし万が一妊婦がクラミジアに感染している場合、出産に大きく関わってくるとされています。
代表的な問題として流産、早産、低体重での出生など子供の命をも脅かす危険な出産となってしまう可能性があり、妊婦と妊娠前の女性がクラミジアに感染するのは大きく変わってきます。
また驚きなのが妊婦を32万人集めて約半年の期間、妊婦検診を行いました。
すると32万人の7690人、全体の2.4%の妊婦がクラミジアに感染していたと言うのです。
このことから決して妊婦がクラミジアに感染していても珍しくないということになります。
クラミジアによって不妊症になる
まとめとして日本は今がんや脳梗塞など三大疾病に関しての興味は非常に高く、そのため保険があったりと需要と供給が成り立っているのが分かります。
しかしクラミジアなどは妊娠に関わることだと言う事実を知る人が少なく、そのため認知度が低いのも事実です。
クラミジアに対してもっと興味や関心を抱いてもらい、健康な胎児が出産できるような環境を私たち大人が作り上げなければいけません。
そしてクラミジアはあまり症状が出ない性病でもあります。
もし性行為を行っているパートナーがいるのであれば一緒に検査を行ったり、性行為以外でも性器を触ったり口から感染する場合もあるため、感染を拡大しないための対策をしておきましょう。