中折れとは、性行為に及ぶ際に勃起し挿入まではできるものの、途中で萎えてしまい行為を続行できないことをいいます。
中折れは40代前半から50歳までの2人に1人が経験する症状で、その数は年齢を重ねるごとに増加する傾向にあります。
このページでは中折れの原因や改善方法について紹介しています。
気になっている方や思い当たる症状のある方はぜひご一読ください。
中折れはEDのサイン
「たまにしか中折れしないから大丈夫。」
そう考える人も多くいますが、中折れはED症状の1つです。
たまにしかならないから大丈夫と放置してしまうとED症状が悪化してしまう恐れがあります。
中折れもEDですので、早期に治療することが大切です。
中折れの原因
適切な改善策をとるためには、中折れが起こるメカニズムを理解することが大切です。
なぜ、性行為中に陰茎が萎えてしまうのでしょうか?
中折れをしてしまう主な原因には、次の4つが挙げられます。
それでは、詳細をみていきましょう。
加齢
加齢の影響は40代から始まり、50代、60代と年齢を重ねるごとに、中折れの頻度が増えてくる傾向にあります。
男性は中年以降、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が徐々に低下し、性欲も減退していきます。
また加齢にともなう血管の硬化も、勃起力を低下させる要因の一つです。
血管が硬くなることで、ペニスへの血流量が減少し、勃起を維持しにくくなるのです。
精神的な要因
10代〜20代の男性では、精神的な要因で中折れを起こす場合があります。
若い年代は、初めて女性と性行為を行う方が多く、まだまだ経験も乏しいことが考えられます。
そのため、過度な緊張から「うまく勃起できなかった」「すぐに射精してしまった」といった経験をしやすいです。
すると、過去の失敗がプレッシャーとなり「また失敗したらどうしよう」「女の子に頼りないと思われていないかな」といった不安から、中折れを起こしてしまうのです。
精神面での原因は自信がつくことで改善されやすいため、短期的にED治療薬を使用することも一つの手になります。
生活習慣
加齢と並行して、40代以降は生活習慣も中折れの要因になってきます。
勃起のメカニズムは、「性的興奮を得る→脳の指令で陰茎動脈が拡張し、男性器に血液が流入する→勃起する」となっています。
しかし、運動不足や喫煙、過度な飲酒、栄養の偏った食事など、生活習慣の乱れがある場合は、身体の血流が減少してきます。
すると、陰茎への血流量も減少し、勃起を維持しにくくなるのです。
また、生活習慣の乱れなどで動脈硬化になった場合も中折れをしやすくなります。
疲れやストレス
疲れやストレスも中折れの原因として考えられます。
体が疲労していると、神経や筋肉の疲れによりペニスに十分な血液を送ることができず、勃起を持続させることができなくなることがあります。
また精神的なストレスがかかると自律神経が乱れます。
勃起は主に副交感神経によって支配される機能のため、ストレスによりリラックスできなくなると、勃起状態の維持ができなくなります。
中折れを経験した男性へのアンケート結果では、自身で考えられる原因として「疲労やストレスが溜まっているから」と答えた方が40%と最も多かったと報告されています。
このように疲労やストレスによる中折れが次第に日常化してしまうと、「また中折れで最後までできないのではないか?」と次第に精神的な要因へと連鎖してしまい、行為自体にプレッシャーを感じ、さらに中折れを引き起こしてしまう場合もあります。
中折れの改善方法
ここからは中折れを改善する方法を紹介してきます。
すぐに改善できる方法から生活習慣の改善など様々な方法があります。
ED治療薬を使用する
中折れを早く確実に改善できる方法としてED治療薬を使用するという選択肢があります。
ED治療薬は血管を拡張し血流を良くする作用があるため、服用することでペニスへの血流が良くなり中折れを改善します。
商品名 | バイアグラ | レビトラ | シアリス |
---|---|---|---|
成分 | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
効果時間 | 約3~5時間 | 約5~10時間 | 約36時間 |
特徴 | 力強い勃起力 | 効き目が早い | 効果の持続時間が長い |
購入 | バイアグラ商品 | レビトラ商品 | シアリス商品 |
力強い勃起力が欲しい方はバイアグラ、服用してから効果が出るまでの即効性を重視したい方はレビトラ、効果時間の長さが欲しい方はシアリスと、ED治療薬にも様々な特徴があります。
ご自身の生活スタイルや欲しい効果で、相性の良いものを選びましょう。
生活習慣の改善
ED治療薬を使用する方法に比べると少し時間はかかりますが、中折れを改善する方法のひとつとして生活習慣の改善があります。
生活習慣を改善させることで中折れ、EDだけでなく、EDの原因ともなる動脈硬化の予防や生活習慣病の予防にもなります。
ここでは以下の4つの改善項目を紹介します。
- しっかり睡眠を取る
- お酒の量を控える
- 禁煙する
- 食生活を変える
しっかり睡眠を取る
しっかり睡眠を取ることは中折れやEDを改善するのにとても大切です。
睡眠時間が十分に取れていないと体が休息できずに、常に交感神経が働き続け緊張した状態が続きます。
勃起は適度にリラックスした状態、副交感神経が優位にならないとできないため、毎日6~8時間は眠るようにしましょう。
お酒の量を控える
適度な飲酒は緊張やストレスを緩和させ健康にも良いですが、過度な飲酒は中枢神経の働きを抑制してしまうため、勃起の指令が出てもうまく伝わらず中折れの原因となってしまいます。
毎日アルコールを飲む習慣のある方は、飲み過ぎないように飲酒量を調整しましょう。
禁煙する
タバコに含まれているニコチンは、血管の弾力性を失わせ血流を悪くするため、ペニスに流れ込む血液の量が減ってしまい、十分な勃起ができなくなる可能性があります。
またタバコは交感神経を刺激するため、勃起する際に必要な「副交感神経の優位」という状態を阻害してしまいます。
中折れを改善したければ、禁煙をおすすめします。
食生活を変える
中折れを防ぐためには、以下の食事を避けることが大切です。
- 高カロリー
- 高脂肪
- 高塩分
これらの食事はペニスへ十分な血液がいかなくなるだけではなく、動脈硬化の原因ともなります。
動脈硬化は最悪の場合、命に関わるため、揚げ物やスナック菓子、スーパーの惣菜、カップ麺、ジャンクフード、インスタント食品などはなるべく控えましょう。
サプリメントで改善
EDや中折れ改善に良い栄養素を毎日の食事から摂取するのは大変なため、サプリメントで改善する方法もあります。
ここではED改善に良いとされる栄養素を4種類紹介します。
亜鉛
亜鉛は男性ホルモンの一種である「テストステロン」の分泌を促進させる働きがあります。
成人男性の適正な亜鉛摂取量は1日11mgとなっています。
食材 | 亜鉛含有量(100gあたり) |
---|---|
牡蠣 | 13~14mg |
豚レバー | 6~7mg |
牛赤身肉 | 5~6mg |
卵黄 | 4mg |
カシューナッツ | 3mg |
アルギニン
アルギニンは成長ホルモンの分泌や血管の拡張作用があるため、摂取すると体内の血流が改善され勃起力向上のサポートが期待できます。
1日に必要な摂取量は2000~4000mg以上だといわれています。
食材 | アルギニン含有量(100gあたり) |
---|---|
大豆製品 | ・大豆2,700mg ・豆腐600mg ・豆乳300mg ・油揚げ2,000mg ・高野豆腐4,100mg |
キハダマグロ | 1,300mg |
卵黄 | 1,200mg |
うなぎ | 1,100mg |
にんにく | 1,000mg |
カルニチン
カルニチンには「L-カルニチン」と「D-カルニチン」の2種類があり、食べ物に含まれていて人間の体内で利用されるのは「L-カルニチン」の方です。
L-カルニチンはアミノ酸の1種で、エネルギーを作り出すミトコンドリアの燃料となる栄養素です。
加齢による体内のテストステロン欠乏に対して、L-カルニチンを6ヶ月間服用したところ、性機能が改善したとの報告もあるくらい重要な成分で、1日に推奨される摂取量の上限は1000mgとされています。
食材 | L-カルニチン含有量(100gあたり) |
---|---|
マトンロース | 191mg |
マトン肩 | 188mg |
ラムロース | 103mg |
ラム肩 | 110mg |
赤貝 | 108mg |
DHA・EPA
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、青魚に多く含まれる必須脂肪酸のひとつです。
人間の体内ではほとんど作ることができないため、食事などで外から摂取する必要があります。
中性脂肪やコレステロール値を減少させ血液をサラサラにし、血流を改善するため、ED症状改善のサポートが期待できます。
1日の摂取量基準は男性18~49歳で2,000 mg、50~74歳で2,200 mg、75歳以上で2,100 mgとなっています。
食材 | DHA含有量(100gあたり) |
---|---|
さば(加工品) | 2,700mg |
さば(生) | 2,600mg |
さんま(皮付き・生) | 2,200mg |
さんま(缶詰) | 1,700mg |
イワシ類(生・缶詰) | 1,400mg |
食材 | EPA含有量(100gあたり) |
---|---|
いわし類(缶詰/かば焼き) | 1,800mg |
さば(生) | 1,800mg |
さんま(皮付き・生) | 1,500mg |
イワシ類(生・缶詰) | 1,400mg |
【女性に聞いた】中折れに関するアンケート
ネットで行われたアンケートでは、703名中104名の方が、パートナーの勃起障害や中折れを経験したことがあると答えています。
【勃起障害や中折れの経験がある人が回答】相手のペニスが萎んだり、途中で萎えてしまう状態が続いた場合、どのような心境になりますか(104名)
1位 悲しい気持ちになる(59名)・・・・・・56.7%
2位 愛情が薄れたのではないか(29名)・・・・・・27.9%
3位 浮気相手の存在を疑う(6名)・・・・・・5.8%
4位 その他(10名)・・・・・・9.6%
悲しい気持ちが半数以上を占めています。
また、愛情の薄れを感じたり、浮気を疑ったりする場合もあるようです。
セックスでの挿入時、相手のペニスの状態で最も好ましい状態を教えてください。(703名)
1位 硬さ(308名)・・・・・・43.8%
2位 太さ(138名)・・・・・・19.6%
3位 長さ(109名)・・・・・・15.5%
4位 その他(149名)・・・・・・21.1%
特に気にされていない方が半数近くなっていますが、長さや太さよりも「ペニスの硬さ」が重要視されていることが分かります。
パートナーの勃起力が低下した場合、ED治療薬をパートナーに服用してほしいと思いますか。(703名)
服用を望んでいる(363名)・・・・・・51.6%
使用して欲しいと思わない(340名)・・・・・・49.4%
EDの改善を望んでいる女性は半数以上になっています。
特に20代の若い女性に限れば、全体の65%の方が望んでいると回答がありました。
中折れは早めの対策が必要
中折れを「たまにするくらいなら大丈夫」と放置せずすぐに改善策を講じましょう!
中折れはED症状の1つで放置してしまうと悪化する恐れがあります。
またED治療薬を使用すればすぐに改善が可能なため、服用をためらってる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。