重曹歯磨きは本当に効果的？正しい方法を伝授！

重曹歯磨きというものをご存じでしょうか？
歯磨き粉ではなく、重曹を使って歯を磨く人が増えているようです。

汚れを落とす強い効果があり、お掃除に重曹を使っている人もいるかと思います。

そんな身近な重曹ですが今回は、重曹歯磨きの方法や効果などを紹介していきます！

重曹歯磨きとは？

重曹歯磨きとは、その名の通り歯磨き粉の代わりに重曹を使って歯磨きをすることです。
洗浄力が強い重曹を使用すると、黄ばみや汚れがきれいになると言われています。

あまり聞きなじみのない方もいるかもしれませんが、ネット上では一時期話題となっていました。

白い歯は、清潔感を保ち、第一印象を明るくするため、歯を白くしたい！という人が重曹歯磨きに目をつけたのではないかと思っています。

重曹歯磨きの効果

重曹歯磨きの主な効果は3つあります。

・汚れを落とす
・口臭予防
・虫歯予防

重曹は研磨作用があり、汚れや黄ばみを落とす効果があります。
市販の歯磨き粉にも研磨剤は含まれていますが、重曹と比較するとその効果は弱いです。
より強くはの汚れを落とすことができます。

口臭が気になる方は、口の中が酸性になっていることが多いです。
重曹はアルカリ性のため、口の中の酸化を防ぎ口臭も予防してくれます。

最後に、重曹歯磨きでは虫歯予防ができると言われています。
虫歯の口の中の酸が歯を溶かすことが原因となります。

食後は口の中が酸性に傾きますが、重曹の弱アルカリ性により、口の中を中和することで虫歯予防ができるとされています。

重曹歯磨きの方法

重曹歯磨きの方法を紹介していきます。

食用の重曹
水
グリセリン

重曹は食用と書かれたものを準備してください。
グリセリンは薬局などでも販売されています。

①重曹+水
重曹：大さじ1
水：適量

重曹大さじ1に対して、適量の水をたらしよく混ぜます。
歯磨き粉の粘り気が出るまで、水を調節しかき混ぜます。

粘り気が出たら、市販の歯磨き粉と同じで歯ブラシにつけて歯磨きをしてください。

②重曹+グリセリン
重曹：大さじ1
グリセリン：大さじ2
※重曹とグリセリンが1：2

ボウルやカップなどに重曹を入れ、その上からグリセリンを足します。
しっかりと混ぜたら、歯ブラシにつけて歯磨きをしてください。

重曹でホワイトニング効果はある？

重曹歯磨きでホワイトニングができるのか？
こちらが一番気になると思います。

重曹歯磨きにホワイトニング効果というのは、実は科学的な根拠はありません。
そのため、何らかの重曹の作用により歯が白くホワイトニングができるということはありません。

まず、ホワイトニングというのは、歯を漂白する効果のことを指します。
歯の汚れを漂白効果により、薄く透明にしていくことで歯が白くなります。

重曹の場合は、漂白効果が期待できません。
歯が白くなっているというのは、汚れを落としているからであって、漂白されているわけではないのです。

カフェインやタバコのヤニ
歯の色素沈着を落とす
歯自体を白くする

こうした効果を望む場合は重曹歯磨きではなく、ホワイトニング効果のある歯磨き粉がオススメです。

POINT!

重曹＝削る
ホワイトニング＝漂白

⇒ホワイトニング歯磨き粉を見る

重曹で歯磨きをするメリット・デメリット

重曹は簡単に手に入り、歯磨き粉の代わりに使うことができますが、
メリットとデメリットがあります。

重曹を使って歯磨きしてみようと考えている方は、メリットとデメリットをよく確認してから、試してみて下さい。

メリット

重曹歯磨きには次のようなメリットがあります。

余計な成分が入っていない
汚れが落ちる
価格が安い

では詳しく見ていきましょう。

余計な成分が入っていない

重曹には余計な成分が入っていません。

主な成分は炭酸水素ナトリウムです。
自然界にある物質で、人の体内に入っても無害な成分です。

粉上で販売されているものが多いですが、様々な形状にして使うことができます。

汚れが落ちる

お掃除のお助けアイテムとしても使用されている重曹ですが、洗浄力が強いです。
主に、研磨作用が高く、汚れを削り取る力があります。

歯磨きに使用することで、汚れを落とし虫歯予防もできます。
また、弱アルカリ性である重曹は、口臭を予防する効果も期待できます。

価格が安い

重曹はドラッグストアやホームセンター、スーパーなど様々な場所で販売されていますが、かなり安いです。
1袋200円ほどあれば、購入できます。

市販の歯磨き粉も1本200円ほどで購入できるので、代用として使う分には価格差はありません。
また、歯磨き粉と比べると用量が多いので、経済的とも言えます。

デメリット

重曹歯磨きはいい面のメリットもありますが、実はデメリットが多くあります。
そのため、重曹歯磨きをしようと思っている方は、このデメリットに注目していただきたいです。

デメリットは次の通りです。

歯を削りすぎる
塩分の過剰摂取になる
口の粘膜や皮膚にダメージを与える
濃度にチェックが必要

では、詳しく解説していきます。

歯を削りすぎる

歯は次の図のようにエナメル質によって、神経などを保護しています。

重曹は汚れを落とす強い研磨作用によって、このエナメル質を削り落とす恐れがあります。

エナメル質が削れてしまうと、中にある象牙質が出た状態になってしまいます。
また、知覚過敏などの原因ともなります。

Twitterを見てみると、重曹で歯磨きをしたことが原因で歯がしみる、エナメル質が溶けると言われてやめたなどのツイートもありました。

半年ほど前、私が働いている歯科医院に歯がしみて痛いと小学生が来院しました。
口の中を診てみる。前歯の表面が溶けて薄〜くなってしまってました。
母親は原因がわからないと言う。
もしかしたら電磁波かもと言い出したので母親待合室に追い出し。
結果聞き取りで重曹による歯磨きのし過ぎが判明。

— よしこや (@1pIQsouPHNELACc) October 16, 2021

重曹で歯を磨いていたが、エナメル質溶けると言われてやめた#tama954

— ゲソゲソゲッソー🌟ウルトラのイカ野郎🦑 (@gsgsgesso06) November 2, 2021

重曹の歯磨きでは汚れを落とすだけでなく、エナメル質を削ってしまう恐れがあるので、力を入れてこするのはNGです。
また、頻度が多いのもNGのため、週に1～2回ほどがいいとされています。

塩分の過剰摂取になる

重曹の成分、炭酸水素ナトリウムには塩が含まれています。
そのため、塩分の過剰摂取になる恐れもあります。

飲み込まなければ塩分も関係ないのでは？と思うかもしれませんが、塩分は皮膚や粘膜からも吸収されます。

高血圧、心臓病、腎臓病などの方は、特に注意が必要となります。
現代の人々は、塩分の高い食事を摂取する傾向にもあるので、健康だと思っている方でも塩分は注意してください。

口の粘膜や皮膚にダメージを与える

重曹はアルカリ性の物質で、研磨作用強くなっています。
その結果、口の粘膜や皮膚にダメージを与える恐れもあります。

粘膜などを刺激してしまうと、細かな傷ができます。
そこから菌が入る可能性もあり、口の中を清潔に保つはずが、傷で炎症を起こしてしまうといったリスクもあります。

実際に、重曹によって炎症を起こした方もいるようです。

何度でも言う。

重曹で粘膜が溶ける。

うちの坊も重曹をほんのちょっぴり溶かした水を歯ブラシにつけて仕上げの歯磨きをしていたら、それ以降、剥奪性口唇炎になった。
うそだと思うなら同じこと数か月続けてみたらいい。

胃酸が薄まり、腸にもダメージあった。
SIBOになった。#重曹

— ❦ 𝒊𝒏𝒂𝒌𝒐𝒊 ❦栄養で元気*｡✧٩(ˊᗜˋ*)و✧*｡ (@inakoi_0276) June 11, 2021