本来妊娠することで、胎児へエネルギーを供給しなければいけないため、睡眠時間はおのずと延長されるとされています。
しかし実は妊娠してから不眠症を患う女性が非常に多く、5人に1人が不眠症、20人に1人は睡眠薬を服用しているとされています。
本記事では妊婦が不眠症になってしまうことで胎児へ影響するのか、また改善するために睡眠薬を服用することは正しい方法なのかを掲載しました。
不眠症に悩む、妊婦さんのお力になれればと思います。
妊娠中は不眠症になりやすい
最近妊娠した方や、身の回りで妊娠したばかりの方がいれば分かると思いますが、妊娠したばかりの妊娠初期は上記でも説明した通り、過眠による睡眠障害が起きやすいとされています。
しかし妊娠の時期が経過するにつれて、自身の体調にも変化が現れるようになり、初めての妊娠であれば経験したことのない体調や不安から不眠症の睡眠障害を発症するケースも決して珍しくありません。
まずは睡眠障害が起きるタイミングとして、3つの時期に区分されますので、以下で時期別による睡眠障害を詳しく解説していきましょう。
妊娠初期
妊娠初期は胎児へのエネルギーを配給するために不眠症とは逆の過眠症を患う方も多くいますが、一方で不眠症になってしまうケースがあります。
妊娠初期に起こる不眠症の原因としては、身体の変化が原因とされます。
分かりやすく言うと1人の身体ではなく、胎児と2人の身体になるためです。
黄体ホルモンがこれまで以上に多く分泌されることで、妊娠初期に起こる頭痛、吐き気、腹痛などの身体的不調を招き、不眠症を引き起こすのが1番多い原因です。
また、日中などの眠気で過眠しすぎてしまうことから、体内時計が狂ってしまい、夜に眠れなくなってしまうケースもあります。
これまでに妊娠を経験したことのない女性であれば、今後の出産への不安など、精神的に参ってしまうことも多く、うつ病や不安障害になって不眠症を助長させる方も珍しくありません。
妊娠中期
妊娠中期に入ってくると、胎児も安定期に入り、妊婦としては胎児の安定から精神面が安定してくる時期に入ります。
しかし胎児の成長に伴って、胎児がしゃっくりをしたり、動いたりするためお腹が波打つことも多くなり、夜にぐっすり眠れない場面も多くなります。
また妊娠中期は、重要なホルモンであるエストロゲンの分泌量が多くなります。
このエストロゲンは睡眠を浅くしてしまい、不眠症を引き起こす引き金になってしまうため、眠れないことへの焦りから、スマートフォンの光などで不眠を悪化させないようにする必要があります。
最近の若い女性であればSNSを頻繁に使うことも多いですが、SNSうつには気を付ける必要があります。
妊娠後期
出産を目前に控えた妊娠後期では、お腹が大きくなっているため姿勢が苦しく眠れない方が非常に多くいます。
他にも骨盤が大きくなっていることから膀胱が圧迫されて頻尿になることから、ぐっすりと眠れない場合もあります。
胎児が大きくなればなるほど、必要とする栄養素も多くなるため栄養不足によるこむら返りも頻繁に起こることから不眠症に1番悩む時期でしょう。
このように妊婦の不眠時期には、前期、中期、後期と3時期による不眠症が代表的ですが、いずれも解決策として同様の方法になるため、不眠に悩む妊婦は今日から試せる簡単な方法を以下にまとめてみました。
また、1番簡単に解決できそうな睡眠薬についても以下にまとめています。
妊娠中は睡眠薬を服用して良い?
妊婦にとって、1番の不安は自身の不眠症を解決するために睡眠薬を服用した場合、胎児に影響が出るのかどうかではないでしょうか?
先に答えを言わせていただくと、生活習慣を見直しても治らない場合にのみ、薬物療法として対処することが可能とされています。
しかし妊娠中の女性が睡眠薬を服用することは、医学的に推奨されていないため、自身の判断で睡眠薬を服用するのは絶対に止めましょう。
特に妊娠初期は胎児への影響が1番大きいとされていますが、出産前の妊娠後期でも影響が出る場合があります。
これからご紹介する生活習慣の見直し法でも不眠症が治らない、妊娠前から睡眠薬を服用している方は、睡眠薬を服用する前に必ず医師へ相談するようにしてください。
妊婦の不眠症改善法
妊婦が不眠症を改善するために、今日から始められる簡単な改善法をまとめてみました。
不眠症に悩んで、なかなか眠れない妊婦さんは今日から試してみてください。
①熱いシャワーなどは控える
妊娠中は体温が高くなります。
その状態に熱いシャワーやお風呂に浸かってしまうと寝付きにくくなるため、半身浴などを行い、ゆっくりと体温調整するのが非常に効果的です。
②生活リズムを保つ
寝不足状態が続いて辛い状態でも、決まった時間には起床して日光を浴びることが大切です。
体内時計をリセットすることで、規則正しい生活リズムから、自然と夜に寝付きやすくなります。
③適度な運動を取り入れる
切迫症状など、安静にしないといけない方でない限りは軽いウォーキングやマタニティーヨガなどは非常に効果的です。
適度な運動を取り入れることは、血行促進にもなり、こむら返りの予防などにもなります。
運動不足になりがちな妊娠時期ですが、激しい運動でなければ適度に疲れも蓄積して眠れるようになります。
④目を閉じているだけでも良い
実は不眠症になると胎児の心配をしがちですが、母体が眠れなくても胎児への影響はあまりないとされています。
明るい場所で起きているよりも、電気を消して目を閉じているだけで、身体も頭も起きている時の何倍も休んでいます。
⑤ハーブティーやホットミルクを飲む
ハーブティーやホットミルクにはリラックス効果があるとされています。
寝つきが悪くても、眠りに入る前のリラックスは安眠できる要因の1つとなるため、是非試してみてください。
いかがでしたか?
どれも本日からすぐに試せる方法となっているので、是非試してみてはいかがでしょうか。
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参考サイト
・妊娠中は「眠い」「眠れない」など睡眠の悩みがつきもの。妊娠時期別不眠・過眠の解消法 | Sleepdays
・妊娠中の不眠…赤ちゃんへの影響は?眠れない時の不眠解消法はコレ!(2019年4月27日)|ウーマンエキサイト(2/3)