フォリックスFR12は、従来の製品と比較してミノキシジルを高濃度で配合していることが有名です。
しかしそれ以外にも髪の毛の悩みを解消するために役立つ、多種多様な成分もその効果を後押ししています。
この記事では、フォリックスFR12に含まれている様々な成分について、効果などを詳しく説明していきます。
フォリックスFR12の2大有効成分
フォリックスFR12の特徴となるのが、AGAの治療における2大成分を含んでいる点になります。
ミノキシジルに加えフィナステリドも配合していることから、単剤の製品と比べると高い効果が期待できる製品です。
2つの有効成分について、それぞれ紹介していきます。
ミノキシジル12%
ミノキシジルは世界中で使用され、日本においても発毛効果があることを認められている成分です。
もともとは高血圧症の治療薬として登場したものの、使用した方に多毛の症状が見られたことから現在のような発毛剤としての開発が進みました。
発毛剤として承認を受けているのは外用薬のみであり、成分の濃度に比例して効果が高まることが明らかにされています。
日本国内で流通し、購入できるのは、最大でも濃度5%のミノキシジル外用薬です。
しかしフォリックスFR12は、2倍以上となる12%配合となります。
濃度が高いことで、より優れた効き目を期待できるのが大きなメリットです。
フィナステリド
フィナステリドは、先述したミノキシジルとは異なる働きをする成分です。
プロペシアという内服タイプのAGA治療薬に含まれる有効成分であり、症状の進行を抑えて抜け毛を減らす効果があります。
AGAは、体内で作られるDHT(ジヒドロテストステロン)という物質により発症する脱毛症です。
DHT(ジヒドロテストステロン)が増えると髪の毛が十分に成長できなくなることでボリュームが少なくなったり、抜け毛の量が増えたりします。
しかしフィナステリドは、体内でDHT(ジヒドロテストステロン)が作られる過程をブロックすることでAGAの進行を防ぎ、抜け毛や薄毛などの症状を改善します。
その有効性は高く、臨床試験では98%以上の被験者において効果が見られました。
また発毛を促すミノキシジルとは効果が異なることから、フィナステリドとの併用はAGA治療において定番の組み合わせです。
フォリックスFR12は2つの成分が相互的に働くことで、優れた相乗効果を得られます。
参考サイト
・プロペシア®錠 臨床成績<国内データ (3年)> – Organon Pro – Japan
フォリックスFR12のサポート成分
フォリックスFR12には、治療のメインとなるミノキシジルなどの働きをサポートする成分も多岐に渡って含まれています。
豊富な成分の組み合わせにより、効き目を実感しやすい点も大きなメリットです。
以下では、フォリックスFR12に含まれる様々なサポート成分について順番に説明していきます。
アルファトラジオール
アルファトラジオールは、様々な育毛剤に活用されている成分です。
フィナステリドと同様に、5α-還元酵素阻害剤という種類の医薬品となります。
AGA発症の要因となるDHT(ジヒドロテストステロン)は、体内の男性ホルモンに5α-還元酵素が結び付くことで生成されます。
アルファトラジオールは5α-還元酵素の働きを阻害し、体内で作られるDHT(ジヒドロテストステロン)を減らすことでAGAによる抜け毛の進行を防ぎます。
またドイツではアルファトラジオールの使用による毛髪への影響について、臨床試験が実施されています。
発毛成分であるミノキシジルと異なり髪の毛を増やす効果は見られないものの、アルファトラジオールは抜け毛の進行を遅らせる効果が確認されました。
アデノシン
アデノシンは人間の体内でも生成される、エネルギーの代謝に関わる物質です。
近年では発毛につながる成分として、薄毛治療の分野において注目を集めています。
アデノシンには様々な機能がありますが、薄毛治療に貢献するのは血管を拡張する働きです。
また従来の成分とは異なり、髪の毛の成長に関わる毛乳頭細胞を活性化、加えて成長因子を増やすなど様々な働きにより発毛を促すと考えられています。
国内では薄毛に悩む女性を対象とした、アデノシンによる臨床試験も行われました。
被験者の方にはアデノシンを1日2回の使用を12ヶ月間続けてもらった結果、84.6%の方に薄毛の改善が認められています。
参考サイト
・女性の薄毛とアデノシンによる改善効果
Follicusan®
Follicusan®(フォリックサン)はドイツに本社を置く、CLRベルリン社により開発された育毛成分です。
パンテニルエチルエーテル、乳タンパク質、イノシトールなど髪の毛の健康に関わる複数の成分がブレンドされています。
Follicusan®は発毛における司令塔と言われる、毛乳頭細胞を刺激することで毛包を活性化し、抜け毛を減らします。
また成長期にある毛包の数を増やすことで、髪の毛の本数や太さを向上させる働きもあると言われています。
数あるフォリックスシリーズの中でも、Follicusan®はフォリックスFR12にのみ含まれている成分です。
参考サイト
・Follicusan™ DP – CLR Berlin
アゼライン酸
アゼライン酸とは、小麦やライ麦のような穀物など自然由来のものに含まれる成分です。
皮膚への刺激が少ないため安全性が高く、海外では古くからニキビ治療薬として活用されています。
しかしアゼライン酸には他にも様々な働きがあり、AGAの進行に深く関わる5α-還元酵素を阻害する作用があります。
また抗菌作用や抗炎症作用があることでも知られ、頭皮環境を健やかな状態に維持する効果も期待できます。
海外ではアゼライン酸による髪の毛への影響について調査され、結果としてミノキシジルとの組み合わせにより発毛効果が高まる可能性が示唆されました。
レチノールリポソーム
レチノールとは、様々な食品にも含まれるビタミンAの一種です。
ビタミンAは体内で働く際に形状が変わり、レチノールはその中の1つとなります。
一般的には化粧品の成分として認知度が高く、シミやしわ、ニキビなどを改善する効果が期待されます。
しかしこうしたレチノールの美容効果は、頭皮にも有効です。
海外で実施された臨床試験では、レチノールが頭皮環境を改善することで発毛につながることが明らかにされました。
またミノキシジルと併用した場合、それぞれを単独で使用するよりも発毛効果が上昇することも認められています。
参考サイト
・The additive effects of minoxidil and retinol on human hair growth in vitro – PubMed
フォリックスFR12はプロピレングリコール不使用
フォリックスFR12は、従来のミノキシジル外用薬とは異なりプロピレングリコール(PG)不使用の外用薬です。
プロピレングリコールは安全性が認められ、国内初のミノキシジル外用薬として登場したリアップにも含まれている成分です。
主に補助成分として配合され、ミノキシジルの皮膚への浸透をサポートする他、使用感を向上させるなどの目的もあります。
ただしメリットばかりではなく、使用後にかゆみや炎症などの原因となることもあるのが注意点です。
しかしフォリックスFR12はプロピレングリコール不使用であることから、副作用としての皮膚症状のリスクが軽減されています。
他の外用薬でかゆみや炎症が起こった方でも、フォリックスFR12であれば副作用を心配することなく使用することが可能です。
1,3プロパンジオールが配合
フォリックスFR12はプロピレングリコール不使用ですが、代わりの成分として1.3プロパンジオールが配合されています。
プロピレングリコールと同じく保湿剤や防腐剤、また有効成分の吸収を助ける溶剤としての働きをする成分です。
スキンケア製品や洗顔料、ボディソープなど様々な製品に使用されています。
さらに1.3プロパンジオールの大きな特徴となるのが、植物由来である点です。
安全性に優れ、試験においても皮膚への刺激やアレルギーのリスクが非常に少ないことが明らかにされています。
フォリックスFR12は浸透率が高い
フォリックスFR12は頭皮への浸透率が高く、効き目を実感しやすいことが特徴のひとつです。
豊富な成分を頭皮の奥まで浸透させるため、フォリックスシリーズの外用薬には独自の技術となるリポスフィアテクノロジーを用いています。
リポスフィアテクノロジーとは、人間の細胞膜と同じ素材で有効成分をカプセル化する技術です。
従来の外用薬は、有効成分が頭皮に浸透しにくいことが課題でした。
しかしリポスフィアテクノロジーを採用することで、有効成分を頭皮の深い層まで浸透させることを実現しています。
これにより有効成分が吸収されやすくなり、それぞれの成分が持つ本来の効果を発揮できるようになっています。
さらに使用した際、頭皮への刺激が少ないためかゆみや炎症が起こりにくいこともメリットです。
フォリックスFR12とリアップの違い
ミノキシジルを含む外用薬には多くの種類がありますが、国内で人気の製品はリアップです。
ここではフォリックスFR12とリアップに関して、成分の違いを比較していきます。
フォリックスFR12 | リアップ |
---|---|
ミノキシジル12% フィナステリド アルファトラジオール アデノシン Follicusan® 純水変性アルコール(ターシャリー-ブチルアルコール 5%) プロパンジオール 乳酸 アジピン酸ジイソプロピル フェノキシエタノール カプリリルグリコール 変性アルコール パンテニルエチル イノシトール 乳タンパク 乳糖 アセチルシステイン アセチルメチオニン クエン酸Na クエン酸 酢酸トコフェロール メントールクリスタル ジブチルヒドロキシトルエン セイヨウハッカ油 ピロ亜硫酸Na ミリストイルペンタペプチド-17 アゼライン酸 レチノールリポソーム トリペプチド-1銅 ポリソルベート80 TEA |
ミノキシジル5.0g ピリドキシン塩酸塩0.05g トコフェロール酢酸エステル0.08g l-メントール0.3g ジフェンヒドラミン塩酸塩0.1g グリチルレチン酸0.1g ヒノキチオール0.05g L-アルギニン グリシン 1,3-ブチレングリコール ジブチルヒドロキシトルエン リン酸 エタノール |
主な違いはミノキシジルの配合量となり、2倍以上の濃度を誇るフォリックスFR12は高い発毛効果を期待できます。
また発毛をサポートする成分はどちらにも含まれていますが、フォリックスFR12の方が多くの種類を使用しています。
頭皮環境を改善、保湿など薄毛や抜け毛を改善するためには有用な成分が配合されており、優れた効果を期待できる製品です。
フォリックスFR12とロゲインの違い
世界で初めて登場した、ミノキシジル外用薬の先発薬とも言えるロゲインとフォリックスFR12を比較してみます。
フォリックスFR12 | ロゲイン |
---|---|
ミノキシジル12% フィナステリド アルファトラジオール アデノシン Follicusan® 純水変性アルコール(ターシャリー-ブチルアルコール 5%) プロパンジオール 乳酸 アジピン酸ジイソプロピル フェノキシエタノール カプリリルグリコール 変性アルコール パンテニルエチル イノシトール 乳タンパク 乳糖 アセチルシステイン アセチルメチオニン クエン酸Na クエン酸 酢酸トコフェロール メントールクリスタル ジブチルヒドロキシトルエン セイヨウハッカ油 ピロ亜硫酸Na ミリストイルペンタペプチド-17 アゼライン酸 レチノールリポソーム トリペプチド-1銅 ポリソルベート80 TEA |
ミノキシジル5% アルコール プロピレングリコール 精製水 |
ミノキシジルを主成分としている点は共通ですが、ロゲインにはそれ以外の発毛成分などは含まれていません。
ロゲインにはプロピレングリコールが含まれており、わずかですが副作用のリスクがあります。
一方のフォリックスFR12には、髪の毛や頭皮に良い成分が複数含まれています。
さらにミノキシジルに関しても、フォリックスFR12の方が高濃度で配合されています。
総じて、ロゲインを上回る効き目を見込むことができる外用薬です。
フォリックスFR12は多くの成分で効率よく薄毛治療
フォリックスFR12には、まずミノキシジル・フィナステリドというAGA治療の2大成分が使用されています。
加えて多数の発毛サポート成分まで含まれており、豊富な成分による相乗効果で効率的な薄毛治療を実現できるのがフォリックスFR12です。
また国内で販売されている製品と比較しても有効成分は多く、配合濃度も高いことでより大きな効果を期待することもできます。
より確実に薄毛や抜け毛の悩みを改善したい方や、他の製品では効果に満足できなかった方には特におすすめです。
フォリックスFR12の有効成分一覧
ミノキシジル12%、フィナステリド、アルファトラジオール、アデノシン、Follicusan®、純水変性アルコール(ターシャリー-ブチルアルコール 5%)、プロパンジオール、乳酸、アジピン酸ジイソプロピル、フェノキシエタノール、カプリリルグリコール、変性アルコール、パンテニルエチル、イノシトール、乳タンパク、乳糖、アセチルシステイン、アセチルメチオニン、クエン酸Na、クエン酸、酢酸トコフェロール、メントールクリスタル、ジブチルヒドロキシトルエン、セイヨウハッカ油、ピロ亜硫酸Na、ミリストイルペンタペプチド-17、アゼライン酸、レチノールリポソーム、トリペプチド-1銅、ポリソルベート80、TEA
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